バイク乗りに限らず、「一人旅が好き」という人は世の中に多くいます。
たとえばYouTubeを見てみても、一人旅というのは人気ジャンルの一つ。電車で・車で・徒歩で・自転車で…と、YouTuberがさまざまな移動手段で一人旅の様子を配信していますよね。
その意味でいえば、ソロツーリングも同じジャンルかもしれませんが…。
バイク旅には「バイクにしかない世界」があるのです。
それは「愛車と共に旅をする」という精神性と、物理的な機動性。
この二つによって、ソロツーリングには特別な世界観があるのではないか…と私は思っています。
たとえば、ライダーはツーリングの際、心の中でしょっちゅう「相棒」に語りかけています。
エンジンの調子が良ければ「よし、今日も元気だな!」
ガソリンが減ってくれば「おっ、腹が減ってきたか」
無事に家に帰ってきたときには「お疲れ。今日もありがとな」
…と、擬人化した愛車に向かって語りかけている人は非常に多いのではないでしょうか。
道に迷ったとき、雨が降ってきたとき、暑いとき寒いとき…。ツーリング中にはさまざまな困難に出くわすこともありますが、そんなときにもバイクは「心強い相棒」として常にそばにいます。
そして車(四輪)と比べると、バイクの旅にはより特別な旅情があると思っています。
バイクは体をむき出しにした状態で走るので、走れば走った分だけの風を浴び、夏には暑さを、冬には寒さをダイレクトに感じます。雨が降れば全身ずぶ濡れになります。
もちろんそれは「快適なこと」ではないことかもしれませんが…。
その圧倒的リアルさは、人間の心と体にはっきりと「物理的な移動」を感じさせる効果があります。空調の効いた快適空間の中で移動した場合とは、違う旅情を感じることができるのです。
精神性としての違いは他にもまだまだあるかもしれませんが、ざっくり言えば以上のような要素が大きいのではないでしょうか。
もう一方の「物理的な機動性」に関しては、もはや言うまでもないでしょう。
自転車や徒歩と比べて、バイクが圧倒的に機動力が高いのは言うまでもありません。125cc超の排気量があれば、高速道路を使った移動も可能です。
つまり、ここまで考察してきたことをまとめると…
- 電車やバスとは違う「愛車」との旅
- 四輪とは違う、体がむき出しだからこその旅感
- 徒歩や自転車よりも高い機動性
これらの要素によって、ソロツーリングは「一人旅」という広いジャンルの中でも、かなり個性的なポジションを占めているといえるでしょう。
もちろんそれは、バイクの方がすごいとか優れているとか、優劣の話ではありません。
バイク旅のスタイルが「ハマるか、ハマらないか」だけの違いです。
しかしながら、ハマった人にとってソロツーリングは「バイクで行く一人旅」といった単純なものではありません。その言葉以上の、奥深い世界があります。
この世界を、これからもずっと探究し続けたい。
そして、まだバイク歴が浅いライダーたちにはぜひ、この素晴らしい世界を知ってほしい。
MOTO-LOGUEを立ち上げるにあたって、そんな思いをあらためて噛みしめています。

