【タナックス キャンピングシートバッグ2】ロングツーリングの定番バッグを徹底解説

キャンピングシートバッグ2のアイキャッチ アイテム

ロングツーリングやキャンプツーリングにおける大量の荷物。

これを収納・積載するための大型シートバッグはいろいろな種類がありますが、あえて「定番」を一つ挙げるとすれば、それはタナックスの「キャンピングシートバッグ2」ではないでしょうか。

筆者もこのバッグを4年ほど使っているのですが「このバッグが定番である理由」を実感することもしばしばです。

そこで、このキャンピングシートバッグ2が気になっている人のために、その詳細をあらためて紹介してみようと思います。

※参考情報

現在タナックスでは、ほぼ同サイズのシートバッグ「キャンピングシートバッグXL」という新型も発売しています。2026年3月現在、公式サイト上では従来型(キャンピングシートバッグ2)も併売しており、この記事では従来型の方を紹介しています。

この記事では新型についても少し触れているので、気になる方はぜひ最後までお読みください。

全方位チェック

まずは、バッグの前後左右を眺めてみましょう。

  • キャンピングシートバッグ2の画像
    積載時の後方側

見るからに大きく、ロングツーリングで頼りになりそうなサイズ感です。基本スペックとしては以下のようになっています。

容量59~75L
サイズ(高さ×幅×奥行)350×620×350mm(最小時)
350×820×350mm(最大時)
価格28,380円(税込)

便利機能を徹底紹介!

デザインとして大きな個性はありませんが、ベルトなどがいろいろとついているので「機能が多そうだな」と感じるのではないでしょうか。これらの機能について、それぞれ詳しく紹介していきます。

着脱可能な左側ポーチ

左側の着脱式ポーチの写真

まずバッグ左側のポーチですが、これは本体と一体化しておらず、バックルで固定されています。つまり、着脱が可能になっています。

  • バックルを取り外した状態
    上部2か所のバックルを取り外し…

例えば、このポーチには財布などの貴重品を入れておき、バイクを離れるときにはこのポーチだけを持っていく…といった使い方ができるわけです。

「貴重品はウエストバッグを使った方が着脱の手間がないし便利なのでは?」と思うかもしれませんが、これだけ大きなバッグをシートに積載すると、ウエストバッグが干渉します。それを避けるなら、ウエストバッグを背中側ではなく、お腹側に固定するカタチになるでしょう。

もし「ウエストバッグをお腹側に固定するのはイヤ」という場合は、この着脱機能が便利です。

右側ポーチの写真

一方、右側のポーチは本体と一体型になっているため、取り外しはできません。

長モノ固定ベルトあり

キャンプツーリングの場合、マットやポールなど「長モノ」の荷物があり、これがバッグの内部には入らない(入ったとしても大部分を占有してしまう)場合があります。

そんな長モノを固定するためのベルトが装備されています。

長物固定ベルトの写真
長物固定ベルトでマットを装着した写真

ベルト2本だけで固定するので、重いものは避けた方がいいでしょう。実質的には「マット用の固定ベルト」と思っておいた方が良さそうです。

側面がフルオープンになる

バッグの側面をグルリと囲んでいるジッパーを開くと…。側面がガバッとフルオープン状態になります。

側面オープン用ジッパー
側面をオープンした状態

これにより、バッグの真ん中や下部に入れていたものを横からズボッと抜き出して取り出すことが可能。キャンプサイトに到着後、荷物を次々に取り出したいときに便利です。

容量を拡張することも可能

側面オープン用のジッパーとは別に、持ち手が小さいジッパーもあります。バッグをグルリと一周しているこのジッパーを展開すると…。

容量拡大用ジッパー
容量を拡大した状態

バッグ内部を広げることができ、容量を59L→75Lに拡大することが可能です。

ただ、横幅が820mmにまで拡大するので、車種によっては不安定さが増したり、見た目的にアンバランスになる可能性もあるので注意が必要です。

地味にありがたいポイント①:「キャンプ前の買い出し」に便利な収納袋

このシートバッグには、サイドのジッパーを展開しなくても、荷物の増加に対応する機能があります。それは、インナーフラップの上部についている袋。

フラップ上部についている袋
フラップ上部についている袋を持ち上げた状態

キャンプツーリングの場合、食材などはキャンプ場に向かう途中で買い出しをしていく場合が多いですよね。

「バッグの中はキャンプ道具でパンパンだから、もう入らない…」

「でもサイドジッパーで容量を拡大させるのも面倒…」

という場合でも、買い出しした食材などをこの袋の中に入れておくことが可能です。

袋に荷物を入れた状態
フラップを閉じた状態

ご覧の通り、袋の中にモノを入れると上部フラップ部分は少々盛り上がりますが、サイドジッパーを開かなくても容量アップできるのは非常にありがたいポイントです

収納力は?

では次に、気になる収納力について紹介していきます。

キャンプ道具一式

上の写真は、筆者が個人的に使っている基本的なキャンプ道具一式。具体的には以下のアイテムを並べています。

テント・テントのサブポール・グランドシート・ペグ・ハンマー・シュラフ・テーブル・椅子・焚き火台・焚き火グッズ一式・コッヘル・ガスバーナー・ガス缶・コップ・折り畳みの水ボトル・調理器具一式・照明器具・枕・雨具

キャンピングシートバッグ2には、これら基本的な道具をすべてバッグ内に収納することができます。

すべて入れても満杯ではなく、まだ少し余裕があります。ここに着替えなどを入れれば満杯、といった感じでしょうか。「キャンピングシートバッグ」の名に恥じない頼もしい収納力を誇っています。

ただし「このバッグ一つでキャンプツーリングに行く」としたら、筆者の経験上、かなりシンプルなスタイルになるのも事実。

もしもキャンプ時間を充実させるようなアイテムをもっと持っていきたいなら、サイドバッグやリヤキャリアなど、別途積載手段を考える必要があるでしょう。

地味にありがたいポイント②:バッグ内部に型崩れを防ぐベルトあり!

内部のベルト

バッグの中に大量の荷物を「押し込んでいく」際に、ありがたいのがバッグ内部のベルト。

これをギュッと絞っておくことで矢印の方向に力がかかり、箱型形状をしっかりと保つことができます。目立たない機能ですが、バッグの型崩れは地味にストレスなので、実はかなり重要なベルトといえるでしょう。

積載の方法は?

バッグを固定するためのベルトは全部で5本あります。

使用するベルト

バッグの前後左右に1本ずつ(①~④)と、バッグが前にズレてくるのを防ぐためのベルトが1本(⑤)です。

前側の固定

まずは①~④のベルトをそれぞれ、車体側につなげます。前側はサスペンションの固定ボルト付近や、タンデムステップ付近になる場合が多いでしょう。

後ろ側はバイクによって「ベルトのかけどころ」がまったくなく困る場合もありますが、写真の車両(ヤマハSR400)の場合、グラブバーがあるためいい位置につなげることが可能です。

ベルトのかけどころがまったくない車両は、リヤキャリアなどの装着が必要になる場合もあるでしょう。

車体にベルトを装着したら、バッグを載せます。バッグがどちらかに偏っていないか確認しつつ、固定作業に入ります。

バッグ固定に使うループ
ループに通して固定した状態

バッグについているループ(指で示しているところ)にベルトを通してから、バックルに差し込んで固定します。なぜこのループを通す必要があるのかというと、万が一の脱落防止のためです。

バックスが外れた状態

バックルを外した後にバッグが不意に傾いてしまったとしても、写真のようにバックルがループに引っかかるため「即座にバッグが脱落する」ことを防いでくれます

まあ、実際のところどこまで安全策として機能するかわかりませんが、念のため毎回ループに通して固定しています。

地味にありがたいポイント③:バッグの前ズレを防ぐベルトあり!

実際のところ、前後左右のベルトをつなげるだけでも、かなりガッチリと固定することが可能です。

しかしその4本だけで固定していると、ブレーキをかけた際にバッグが前へズレてくるため、ライダーとしてはけっこう不快。いちいち背中で押し返す動作が必要になるため、居住性がかなり悪化してしまいます。

前ズレ防止ベルト

そこで重要な役目をはたしてくれるのが、前ズレ防止ベルト(写真)。これを車体後部の頑丈そうなところに通して固定することで、バッグの前ズレを防ぐことができます。

筆者としては「このベルトなしでこのバッグは使いたくない」と思うほど、重要な役割をはたしてくれるベルトと言っていいでしょう。

車体後部に頑丈そうな部分がない場合、リヤキャリア等を装着してでも、やはりこのベルトは装着した方がいいと思います。

ライダーの居住性は?

ヤマハSR400に積載した場合、ライダー側のスペースは写真のような状態になります。

一人分のスペースはどうにか確保されていますが、「ゆったりした状態」とは言い難いのが正直なところ。背中はバッグ後部にピッタリとくっつけることになるので、ウエストバッグなどを背中側に固定するのはあまり現実的ではありません。

もちろんこれはSR400の場合であり、車種によって居住性には違いがあるでしょう。

二輪用品店などではサンプルのバッグを用意している場合もあるので、実際にシートに載せた状態でどの程度余裕があるのか確認するというのも有効です。

雨天時について

一応、キャンピングシートバッグ2にはレインカバーが付属しています。バッグをすっぽりと覆うことができるサイズなので雨天時にはそれを被せることで対策できるのですが…。

実は筆者はカバーを使ったことがありません

バタつきそうだから・あまりカッコよくないから…というのが主な理由ですが、そもそもこういったバッグは「バッグの中で防水をすればいい」と思っていたりします。

バッグ自体にも多少の防水性があるので、ジャブジャブと水が入ってくるわけでもありません。濡らしたくないものをビニール袋に入れておくくらいで、筆者としてはさほど問題はないと思っています。

まとめ

以上、大型シートバッグの定番「キャンピングシートバッグ2」について紹介してきました。

冒頭にも書いたとおり、筆者はこのバッグを4年ほど使い続けています。このバッグなしにはキャンプツーリングは不可能なので、頼りになるアイテムであることは間違いありません。

もちろん、それは「万人に当てはまる」ということではなく、人によって合う・合わないがあるとは思うので、大型シートバッグ選びをする際にこの記事が役立てば幸いです。

新型の「キャンピングシートバッグXL」は何が違う?

冒頭でも触れていますが、現在タナックスは「キャンピングシートバッグXL」という大型シートバッグを発売しています。

2026年東京モーターサイクルショー会場でこれが展示されていたので、チェックしてきました。

外観は「キャンピングシートバッグ2」とほぼ一緒ですが、公式サイトのスペックを見ると、横幅だけが若干大きいようでした。

キャンピングシートバッグ2

キャンピングシートバッグ2キャンピングシートバッグXL
容量59~75L60~77L
サイズ(高さ×幅×奥行)350×620×350mm(最小時)
350×820×350mm(最大時)
350×660×350mm(最小時)
350×860×350mm(最大時)
価格28,380円(税込)28,380円(税込)

主な変更点は、まずバッグ固定の部分に「PFバックル」というものが採用されていること。

新型のバックル部分
新型のバックル部分2

これにより、従来のバックルよりもさらに簡単に脱着ができるようになっています。

従来型は指先にかなり大きな力をかけないと外すことができませんでしたが、新型は軽い力で解除が可能です。

バックルを外そうとしているところ
バックルを外したところ

また、このPFバックルの採用により、ベルトが左右に曲がった状態でもねじれることなく自然に追従できるようになりました。これにより、固定時の安定感がさらに増すのではないでしょうか。

右にベルトが動いた状態
左にベルトが動いた状態

さらに、ジッパーがより強靭なタイプに変更されたのも特徴とのこと。

現在は「キャンピングシートバッグ2」も「キャンピングシートバッグXL」も併売されている状態ですが、新型はより進化している+値段は据え置きなので、あえて従来型を買う理由がなければ新型を選んだ方がいいかもしれません。

編集者。MOTO-LOGUE編集長。
25歳のときにバイク雑誌出版社に入社して以来、数々のバイク誌の編集に携わり、計4誌の編集長を歴任。
編集者歴は25年以上となり、現在は紙・Web・YouTubeなど表現の媒体も問わず、さらにバイク業界以外でも積極的に活動中。愛車はSR400

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