ソロツーリングは寂しい?つまらない?不安を抱えている人に「ソロの魅力・楽しみ方」を解説

ソロツーリング入門①のアイキャッチ

「ソロツーリングに興味がある・やってみたい」と考えている初心者ライダーは多いと思いますが、一方でさまざまな不安もあることでしょう。

その代表的なものが「寂しいのではないか」「つまらないのではないか」という不安です。

ソロツーリングでは、きれいな景色を見ても、おいしい料理を食べても、会話をする相手がいません。家を出発してから帰ってくるまで一言もしゃべらないことも、実際あります。

「それが寂しそうなんだよなぁ…」という不安を抱えている人に、この記事では『ソロツーリングならではの魅力』について解説していきます。

…の前に大前提!

ツーリングは、ソロ(一人)で行ってもマス(複数人)で行っても楽しいものです。それぞれに魅力があり、その魅力は表裏一体。「どちらの方が上だ、下だ」というものではありません。

目次

「自由」こそがソロツーリング最大の魅力!

西天城高原
参考画像:静岡県 西天城高原

ソロツーリングの魅力は「自由であること」です。これはおそらく、ソロツーリングが好きなライダーのほぼすべての人が共感するところでしょう。

マスツーリング(複数人で行くツーリング)では、何をするにしても「相談」という手続きが必要になります。「~しない?」「~はどうかな?」と提案して、参加メンバーが同意すれば決定・実行となります。

一方ソロツーリングには、そんなしがらみが一切ありません。すべて自分一人で決定できます。

もちろん、その自由と引き換えに「仲間がいる楽しさ・心強さ」を失うことになるので、やはりソロツーとマスツーは表裏一体なところがあるわけですが…。それはさておき。

「自由であること」によって具体的にどんなメリットがあるのか、詳しく解説していきましょう。

目的地・テーマが自由!

まず、ツーリングを計画するにあたってもっとも重要な「どこ行く?何する?」において、ソロは完全に自由です。

自分がもっとも行きたいところに行き、好きに過ごしてOK。誰にも気兼ねする必要はありません。

例えば「歴史が好きなので、日本各地の城めぐりをしたい!」という人も、その個人的な興味・関心のままに旅をすればいいのです。

石垣山城
ちなみにこれは神奈川県小田原市の「石垣山城」跡。現在も大規模な石垣が残っています

目的地に着いたら、そこで何時間過ごしたってOK。「そろそろ次の目的地に向かわないと、みんなに悪いな…」といった気遣いも無用です。

史跡・資料館・博物館・美術館・自然散策・キャンプ・聖地巡礼・推し活などなど…テーマは何でもOKなので、「自分がもっとも楽しめるツーリング」を存分に堪能しましょう。

食事や休憩のスポット、タイミングも自由!

ツーリングにおいて食事は旅を彩る重要な要素ですが、これもソロなら完全に自由です。誰にも気兼ねせず、好きなものを好きなタイミングで食べられます。

小田原タンメン
参考画像:小田原タンメン

休憩タイミングも同様で、自分が「まだ走り続けたいな」と思うのなら走り続ければいいし、「休みたいな」と思えば休めばいい。そこに気遣いはいっさい必要ありません。

道の駅の外観
参考画像:福島県 道の駅ならは

一方マスツーリングの場合、食事や休憩は事前に考えたプランの通りにツーリングが進められることがほとんどです。

参加メンバー全員が楽しめるように、最大公約数的なプランが設定されることが多いものの、そのプランがあなたにとって最高にフィットするかどうかはまた別の話です。

「正直、違うものを食べてみたかったんだけどな…」
「ここは休憩しなくてもいいから、もっと走り続けたいな…」

などのような思いをうっすらと感じたことがある人も多いことでしょう。ソロツーリングには、そういったモヤモヤはありません。

急な寄り道、予定変更も自由!

ツーリングをしているときに「あっ、今のところちょっと気になる! 立ち寄ってみたい!」という衝動を感じたことがある人は多いのではないでしょうか。

そんなとき、ソロであれば引き返すことに何の抵抗もありません。風まかせ気分まかせの旅は、ソロツーリングならではの世界です。

また「もともと予定していたルートがあったけど、走っているうちに何だか疲れちゃったな…」という場合も、ソロなら予定変更して帰るという選択も簡単にできます。

臨機応変という言葉はソロツーリングのためにある…といったら言い過ぎですが、フットワークの軽さがソロの魅力です。

給油タイミングも自由!

ガソリンスタンドのイメージ

マスツーリングでは、給油タイミングはみんなで合わせるのがセオリーです。

もし個々に好きなタイミングで給油すると、その都度チーム全体が足止めを食らってしまうためですが、この「みんなに合わせる」というのが微妙にストレスに感じる人もいるのではないでしょうか。

細かい部分かもしれませんが、ソロツーリングは給油タイミングもまた自由です。

自分のバイクの航続距離に合わせて、好きなタイミングで給油をすればOK。「他のバイクに合わせる」という考えは必要ありません。

走るペースも自由!

マスツーリングでは、走るペースもみんなに合わせる必要があります。

基本的には、参加車両の中でもっとも小排気量のバイクか、もしくは初心者に合わせるというのがセオリーですが…。いつの間にかそんなセオリーがなくなって「みんながハイペースすぎてついていけない」といった声が上がってしまうのもマスツーリングあるあるです。

一方ソロツーリングなら、誰に気兼ねをすることもなく、自分がもっとも快適なペースで走ることができます。

御前崎のストレート
こういった景色のいいところではのんびり走りたいですよね…(静岡県・御前崎)

また初心者にとっては、「遅れないように無理をして走らなきゃ…!」といったプレッシャー(本来それは感じる必要のないものですが)から解放されるのも嬉しいポイントではないでしょうか。

意外と寂しくない?ソロツーならではの過ごし方

ここまでソロツーリングの自由について解説してきましたが、その自由と引き換えに、ソロツーリングには一定の寂しさがあるのも事実です。

しかし、ソロツーリングは寂しいだけなのかというと、決してそうとも限りません。

「一人だけど、言うほど寂しさを感じない」ということも多いので、ここからはそんな過ごし方のコツをご紹介します。

写真・動画撮影・SNS

例えば、多少なりとも「写真や動画撮影が好き」という人なら、ツーリング先で寂しさを感じることはほとんどないのではないでしょうか。

特に、撮影した写真や動画を公開している人なら「どのように撮影したら伝わるだろうか?」ということに熱中するので、むしろマスツーリングだとやりにくいともいえます。

GoProの写真
ちなみにこれは筆者が実際に使っているGoPro(HERO10 Black)

また、XやインスタグラムなどのSNSを頻繁に利用している人なら、ツーリング先での投稿は絶好の題材になるはず。

SNSであれば読者からのリアクションもすぐに届きますし、一昔前のソロツーリングライダーと比べると、現在はソロ特有の寂しさはかなり軽減されたともいえます。

読書

すでに解説しているとおり、ソロツーリングにおいて旅先での過ごし方は自由です。

ガンガン走ってもいいし、逆に「ほとんど走らずにのんびり過ごす」というのもアリ。旅先でゆったりと読書を楽しむ…というのも、ソロならではの楽しみ方です(というか、マスツーリングではほぼ不可能と言っていいでしょう)

この時代に、あえて文庫本をバッグに入れて旅に出る。

そんなツーリングも楽しいのでおすすめです。

文庫本カバー
これも筆者が長年使っている、帆布製の文庫本カバー。だいぶ色あせてきましたが、それもまた味になっていい感じ

出会いを楽しむ

もしかしたら、ソロツーリングはマスツーリングよりも「旅先での出会い」が多いかもしれません。

例えば、バイクの横で休憩しているとき。

地元の人から「どこから来たの?」「すごいバイクだね~。何cc?」などと声をかけられるのは「ライダーあるある」の定番です。

また、ソロツーリングをしているライダー同士でも「いいバイクですね」「これ気になってたんですよ~」といった会話が弾むこともあります。

つまり、地元の人もライダーも、ソロだからこそ声をかけやすいわけですね。

ソロツーリングでは会話がないと思いきや、意外と会話があることも少なくありません。

まとめ

冒頭に書いたとおり、ソロツーリングもマスツーリングも、その魅力は表裏一体。

マスツーリングのメリットは、ソロツーリングにはなく。
ソロツーリングのメリットは、マスツーリングにはない。

両者はそんな関係にあるのだと思います。

優劣の関係ではない以上、あるのは「どっちが好きか」ということだけ。

もしも「ソロツーリングって楽しそうだな」という思いが湧いたのなら、ぜひチャレンジしてみることをおすすめします。そのキッカケとして、この記事が参考になったのであれば、こんなに嬉しいことはありません。

執筆者

1975年(昭和50年)生まれ・編集者・MOTO-LOGUE編集長。
大学卒業後バイク雑誌出版社に入社して以来、数々のバイク誌の編集に携わり、計4誌の編集長を歴任する(編集者歴は25年以上)
現在は紙・Web・YouTubeなど表現の媒体を問わず創作活動の場を広げており、バイク業界以外でも積極的に活動中。愛車はSR400

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