僕(MOTO-LOGUE編集長・齋藤)は昭和50年生まれ、バイク歴30年以上のライダーなので、バイクにスマホナビを使い始めたのは「ごく最近のこと」になるのかもしれません。
最初の頃は「要らねーよ」なんて思っていましたが…。
使い始めてみればやはり便利なもので。土地勘のないところでは頼りになりますし、迷わないことは安全にもつながりますし、普通に使うようにもなりました。
便利なツールというのは、一度使い始めると当たり前のように浸透していくものですよね。
…ただ! 最近は逆に「紙の地図のすごさを思い知る」という場面も増えてきたように思うのです。「やっぱ紙の地図の価値が失われることはないな…」とあらためて感じることが多いので、まとめてみました。
紙ならどれだけ炎天下にさらしても問題なし!

当然ながら、スマホの取り付け位置はハンドルまわりです。夏場は炎天下にさらされ、みるみる温度が上昇していきます。
スマホのバッテリーを劣化させる主要因は「高温」だと言われていますよね。
炎天下でスマホナビを使っていると、たとえ作動していたとしても「ああ、バッテリーが劣化していく…」「どんどんバッテリーの持ちが悪くなっていく…」と、心穏やかではありません。
そしてスマホがあまりにも高熱になると、使えなくなります。
ツーリングのルートガイドをすべてスマホナビに依存していると、完全に「詰み」の状態になってししまうわけです。
その点! 紙の地図のなんと心強いことか!

炎天下のもとに何時間さらしたって、何も不具合は置きません。
まぁ年単位でみれば色褪せくらいはするかもしれませんが、せいぜいその程度です。スマホに比べたら圧倒的なタフさと言っていいでしょう。
紙なら何度落としたって問題なし!
スマホは「手に持った高さ」から落とすだけでも、けっこうヤバいアクシデントですよね。キズがつく程度で済むならいいのですが、最悪の場合は画面が割れて使用不可になります。
では、紙の地図ではどうでしょうか。説明するまでもありませんよね。

手に持った高さから落したら…「バサッと落ちる」。ただそれだけです。
角などはいたむかもしれませんが、とはいえ使用するには支障はありません。「落としただけで地図が全ページ白紙になってしまう」なんてことは絶対にあり得ません。
そりゃ何十回、何百回と落としたらだんだんとダメージは蓄積していくでしょうけど、スマホに比べたらもう、圧倒的なタフさです。
紙なら圏外もバッテリー切れもなし!

スマホナビは非常に便利なものですが、通信状況とバッテリーという、危うい要素と隣り合わせです。その二つのどちらかが欠けたら使えません。
近年ではバイクのハンドルまわりに電源が設置されているモデルもありますし、カスタムパーツを使うことで電源は確保することもできますが…。
「電源につなぎっぱなしでスマホを稼働させる」というのもバッテリーを劣化させる要因になると言いますし、それを考えるとあまり心穏やかではなかったりします。
いずれにせよ、紙の地図なら「圏外」も「バッテリー切れ」も、概念ごと存在しません。
どんな山奥でも、何十時間でも、連続で機能し続けてくれます。これはやはり、スマホに比べて圧倒的なタフさだと言えるでしょう。
スマホには生活インフラの機能があるからこそ
…と、ここまで「スマホがいかに脆弱か」を語ってきましたが、もちろんスマホの存在を否定したいわけではありません。
現代人にとって、スマホはもはや生活インフラの一部です。

- 通話、メール、LINEなどの通信手段
- ネット検索による情報収集手段
- QRコードによる決済手段
などなど…。もう現代人の生活はスマホなしには成立しないと言っても過言ではないほど、生活において重要な役割を持っています。
そんな重要な機能を、ナビ使用によってリスク(高温での劣化、バッテリーの消耗、落とすリスクなど)にさらしていいのだろうか…と思うわけです。
投資の格言に「卵は一つのカゴに盛るな」というものがあります。
一つのカゴにすべての卵を入れていると、そのカゴを落としたときに卵がすべて割れてしまう。しかしいくつものカゴに分散して入れておけば、一つを落としたところで他の卵は無事だ…という、リスク分散の考えを表した格言です。
それになぞらえて言えば、スマホのように重要な機能を持ったツールとナビ機能は分けておいた方がリスク分散になるのでは、と思うこともよくあります。
まとめ
いろいろ書いてきましたが、要するに「紙の地図の存在意義はスマホの登場によって明確になった」と思うわけです。
僕自身もスマホナビを使っていますし、ナビの有用性は十分にわかっているのですが、その一方でナビの脆弱性も強く感じます。
SF映画などでは、ハイテクな世界でローテクな技術が活躍する…という場面がしばしばありますが、大概そういった場面は盛り上がりどころですよね。
現代において一見ローテクな紙の地図が、バイク乗りにとっては依然として重要なツールである…というのは、ちょっとカッコいいことではないでしょうか。
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