旅の記憶が鮮明によみがえる曲について|フェリー・地元スーパーなどなど…

コラム

ツーリングの記憶は、人間の五感と強く結びついています。

旅先で感じた暑さや寒さ、おいしかったもの、風に混じる潮風の匂い、森の匂い…。そういった感覚は、たとえ本人が忘れかけていても、脳の奥底にはしっかりと刻まれていたりします。

フェリー旅のイメージ画像

何かのきっかけでそのときの感覚が刺激されると、旅の思い出がぶわあああっとよみがえってくる

そんな経験は、多くのライダーにあるのではないでしょうか。

曲を聴けば、記憶がよみがえる

今回注目したいのは、五感の中の「聴覚」。

具体的に言えば、旅先で耳にする曲(音楽)についてです。

代表的なものとしては、長距離フェリーの中で流れるオリジナルソングや、地域限定スーパーの店内で流れているオリジナルソングなどですね。

長距離ツーリングをしていると、こういった曲を耳にすることもあるわけです。

自分としては「強烈に記憶に刻まれた」というほどの印象ではなかったとしても、旅から帰ってきて何年も経って、ふとしたきっかけ(YouTubeなど)でそれを聴いたとき…。

思い出がぶわあああっとよみがえってきて、笑顔があふれ、そして涙する。

ツーリング中に耳にする曲には、そんな効果があります。

ここからは僕(MOTO-LOGUE編集長・齋藤)の個人的な思い出曲を3曲紹介しますが、そのエリアを旅したことがある人なら、おそらく僕と同じような感動があるのではないでしょうか。

個人的思い出曲①:さんふらわあの唄

僕の思い出曲の代表例としてまず挙げられるのが、長距離フェリー「さんふらわあ」の船内で流れるオリジナルソングです。

「さんふらわあ」といえば、首都圏⇔北海道、そして関西⇔九州の航路で就航している長距離フェリーの代名詞的な存在ですよね。ツーリングライダーにとって非常に馴染みのあるフェリーといってもいいでしょう。

さんふらわあのイメージ画像

もちろん僕も何度か乗船したことがあるのですが、特に印象に残っているのは大阪⇔志布志(鹿児島)航路です。

僕は鹿児島での取材を終え、大阪までフェリー、そこからは自走で東京へ…というルートで帰る予定でした。九州取材というのは時間もお金もかかるため、そう頻繁にできるものではありません。

「ああ、これで旅が終るのか…。次に来られるのはいつになるだろうな」などと寂しい思いを抱えながらフェリーに乗り込み、窓の外を眺めながら出港を待っていたとき…。

船内に流れていたのが、『さんふらわあの唄』だったのです。

旅が始まるワクワク感にも、旅が終る寂しさにも、どちらの感情にもピッタリとハマるメロディーと、懐かしさのある歌声。YouTubeなどでこの曲を聴くと、今でもそのときの思い出が鮮烈によみがえり、なんだか涙ぐんでしまうのです。

YouTube上にはいくつも動画があるのですが、僕の記憶に残っている曲はこれです
どうやら現在のバージョンでは歌手が違っているようですが、曲は同じです

動画を見てもらえればわかると思いますが「♪さんふらわあ~、さんふらわあ~」というサビの部分がキャッチーで、特に印象に残りますよね。

乗船経験のあるライダーなら、もうイントロ部分だけでも涙するのではないかと思います。

個人的思い出曲②:二人を結ぶジャンボフェリー

ジャンボフェリー」は、神戸~小豆島~高松を結ぶフェリーです。

この航路は、小豆島ツーリングをする際に選択肢の一つとなります。小豆島に就航しているフェリーはいくつかあり、姫路や岡山などからも「四国フェリーグループ」でアクセスできるのですが、僕の印象に残っているのはジャンボフェリー。

ジャンボフェリーのイメージ画像

ジャンボフェリーは朝便・昼便のほかに夜便(夜行便)が存在するため、時間的に自由度の高い旅ができるのです。

僕が利用したのも夜行便だったのですが、ジャンボフェリーというのは出港前と着岸前に、船内にオリジナルソング『二人を結ぶジャンボフェリー』が流れるのです。わりと大音量で。

夜行便の利用客は、このオリジナルソングによって叩き起こされる(←愛を込めて書いてます)ことになり、脳内にこの曲が強烈に刷り込まれるのです。

サビ始まりの曲なので、冒頭からいきなり目が覚めます(笑)

YouTubeにもこの曲を紹介した動画はたくさんあるのですが、コメント欄を見ると「強制的に叩き起こされた思い出がよみがえる」「でも大好き」といった、愛を込めた言葉が多く並んでいます。

小豆島はツーリングにも最適なスポットですし、神戸⇔四国を移動するときにあえてフェリーを使うというのも旅情があっていいでしょう。

この曲によって旅の思い出がより鮮明になるので、ジャンボフェリー、おすすめです。

個人的思い出曲③:オークワからのごあいさつ

オークワ」とは、和歌山・奈良・三重・大阪・岐阜…などで店舗展開するスーパーマーケット。地盤となっているのは和歌山で、県内に49店舗もあるそうです。

その他、奈良県には32店舗、三重県にも22店舗があるとのことで、これらの県に住んでいる人にとってはまさに「愛すべき地域密着型スーパー」といえるでしょう。

僕は神奈川県出身なので、ツーリング先でオークワに出会うと旅情を感じます。

ビジネスホテル泊でツーリングをしているときは、「夕食はスーパーで何か買ってきて部屋で食べよう」ということもありますよね。そんなとき、ホテルの近くにあるオークワに入ると…。

店内で頻繁に、オリジナルソング『オークワからのごあいさつ』を耳にすることになるわけです。

軽快感のあるイントロ。昭和感あふれる歌声。大好きです…!

最初は普通に聞き流していても、何度か聞くうちに、どんどんこの曲が脳内に刷り込まれていくのです。

旅から帰ってきて何年経っても、YouTubeでこの曲を聴くと「ああ、南紀は良かったなぁ…!」と、旅の思い出が鮮明によみがえってくるんですよね。

和歌山・奈良・三重…あたりを旅した際にオークワを見かけたら、ぜひ立ち寄ってみることをおすすめします。

まとめ

以上、僕が特に思い出に残っている3曲でした。

もしかしたらこれ以外にも、何かのきっかけで「うぁぁぁ、この曲知ってるぅぅぅぅ!!」という記憶がよみがえったりするのかもしれませんが…。ともかく、ツーリング中に聞く曲は、記憶と強く結びつくことがよくあります。

読者の皆さんにも「自分にとってはコレ!」という曲があるのではないでしょうか。

そういった情報が集まったら、地方別に「ツーリングの思い出曲アルバム」などを作ってみても楽しいかもしれませんね。

これからも、ロングツーリングなどの際には、「聴覚の記憶」を大切にしていきたいなと思います。

執筆者

齋藤直人

1975年(昭和50年)生まれ・編集者・MOTO-LOGUE編集長。
大学卒業後バイク雑誌出版社に入社して以来、数々のバイク誌の編集に携わり、計4誌の編集長を歴任する(編集者歴は25年以上)
現在は紙・Web・YouTubeなど表現の媒体を問わず創作活動の場を広げており、バイク業界以外でも積極的に活動中。愛車はSR400

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